多くの成人は子供のころから脳のバランスの崩れを持ち、社会に適応しながら生活をしています。
ストレス、食生活、睡眠リズムなどが大きく変わったり、または新たなトラウマを受けたなどによって、その脳バランスの崩れが大きくなってしまったり、複雑になってしまったりすることもあるようです。
すると今まで適応できていたことが出来なくなったり、新たな困りごとが生じてしまったりという事も起こるようです。
成人の場合は、自覚のあるなしに関わらず、脳のバランスの崩れを抱えて生活してきた期間が小児に比べて長く、その中で学習したり、またトラウマになったりという経験が積み重ねられていきます。
たとえば、多動や注意力散漫で学習や記憶で難しさを抱えていたり、コミュニケーションが上手く取れずに対人関係で難しさを感じていたり、人の目が過剰に気になってしまうことで社交を避けるようになってしまったり。
多くの人がこれらの困難な状況を抱えながら、社会の中でさらに強いストレスを感じながら生活を続けています。
愛着スタイルとは、簡単に言うと幼少期にどのように育てられたかによって、成人になってから家庭や社会の中での人とのコミュニケーションの取り方に影響を及ぼすという研究です。
愛着スタイルは、自分が育てられたのと同じように無意識に子育てをするというように代々引き継がれていることが多いようです。
バランスが取れた愛着スタイルを持つ人が半数以上だそうですが、バランスの崩れた愛着スタイルで育てられたことで成人になってから精神的につらい思いをしたり、社会にうまく適応できなかったりという事が起こることも少なくないようです。
成人の脳バランスの崩れは以上のような複雑な要因が重なっていることが多く、それだけに改善することも簡単ではありません。
BBITでは、まずは生活変容を勧めています。
1)ストレスを軽減する
2)食生活の改善
3)睡眠の改善
4)毎日の生活のリズムの改善
5)電子機器の使用頻度を考える
すべてを一度に変えることは難しいかもしれませんが、少しでも改善ができれば、脳がエネルギーを効率良く使える状態を作り出すことができます。
そのうえで、困り事に関連した脳部位を刺激して脳のバランスを整えることを目的に施術や運動療法の組み合わせを行います。
成人しても脳はその機能を変化させることができます。
BBITでは、神経発達症等の診断のあるなしに関わらず、様々な困りごとを持つ成人の脳の機能的なバランスを改善させるお手伝いをしています。