インタラクティブメトロノームエクササイズの様子

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 パート1:ゴルファーのショットの正確性の向上

 

ゴルフショットがより正確になる最新のエクササイズとは?

 

インタラクティブメトロノームという最新の機材を使ったエクササイズで、ゴルフショットの正確性とヘッドスピードのばらつきが減少したという研究が報告されています。そこで今回はインタラクティブメトロノームとは一体何なのか、どんな効果があるのかなどについてシリーズで話を進めていきます。

 

まずはインタラクティブメトロノームがどういうものかを説明する前に、簡単に脳の働きをおさらいしましょう。

 

我々の脳の働きは

 

「受容ベース」と言われています。どういうことかというと、外界からのいろいろな刺激、例えば一番大きな影響である重力、それに対して身体を動かすことで起こる受容体への刺激、音や、光、そして皮膚からの感覚などによって脳や神経系が活性化されるということです。脳が外界からのいろいろな刺激を受けると、脳内でその刺激に対して情報処理を行います。そしてその刺激に対してどんな反応を起こすべきかを分析し、表現をします。われわれは基本的にはこの受容―情報処理-表現を繰り返しながら生きており、このシステムが、

  1. 身体を動かすパフォーマンス

  2. 感情の動きや社会行動のなかでの衝動の抑制

  3. 高次機能、記憶、集中力、創造力、認知機能

  4. 人の感情を読み取る能力、社交能力

  5. 学習能力

    など人間として生活するためのすべての機能と直接関係しています。

     

    ゴルファーのショットの正確性の向上とは

    今回はシリーズのパート1として、ゴルファーのパフォーマンスの向上について話しをすすめます。運動選手のパフォーマンスは基本的に先に話したシステムがどれだけ速いスピードで正確に行われるかにかかっています。このシステムが正常に機能するためには、脳内に備わっているタイミング機能がとても大切です。例えばゴルファーがスイングの練習をするときに、よく「身体で覚えるまで繰り返し練習する」などと言いますが、これは間違いで、動きやタイミングを覚えるのは身体ではありません、脳がパターンを記憶し、それを身体が表現するのです。本来はこのパターン記憶システムはもっと複雑なのですが、簡単にこのシステムを「脳のタイミング機能」とします。このタイミング機能のスピードと正確性が優れていればいるほど運動選手のパフォーマンス、ここではゴルファーのパフォーマンスが向上しやすくなるといえます。この脳内のタイミング機能が悪ければ、ゴルフスイングのタイミングがずれる、テニスのサーブのタイミングがずれる、ピッチャーの球をリリースするタイミングがずれるなどの技術的なずれになりパフォーマンスにマイナス影響を与えるだけでなく、それ以前にいくら練習を繰り返しても正しい動きやタイミングが上達しない、運動選手にとっては気の毒な状況になります。パフォーマンスに向上が見られないのは努力が足りないのではなく、脳のタイミング機能が微妙なズレを生じているのかもしれません。

     

    脳のタイミング機能を高める斬新なインタラクティブメトロノーム

    この脳と身体のタイミング機能を高める為に開発された「インタラクティブメトロノーム」とは最新のコンピューターソフトで、メトロノームの音に合わせて身体を動かす14種類から20種類のエクササイズを通して脳と身体のタイミング機能を向上させることができます。運動選手のパフォーマンス、脳の発育バランス、学習障害、成人のバランス機能障害、脳梗塞後のリハビリなどにとても効果が高いエクササイズです。

     

    効果の実例:ジャーナルオブスポーツサイエンスアンドメディシン(20098648656

    ここで上記のジャーナルに掲載されたゴルファーのパフォーマンスについてのリサーチデータを紹介します。ハンデイキャップが0~20までの男性26人を2つのグループに分け、PW9番、4番アイアン、ドライバー、そしてパターを使って、ショットの正確性(着弾点とピンとの距離の平均)とヘッドスピードの安定性(ばらつきの平均)の変化をインドアゴルフ計測器を使って計測した研究です。計測は初回、そして4週間後の2回行い、インタラクティブメトロノームのエクササイズをしたグループ1としなかったグループ2の成績の変化を比べました。まずグループ1はインタラクティブメトロノームを週に34週間続けてもらい、第2グループはインタラクティブメトロノームエクササイズはせずに週2回、20分間室内ゴルフトレーニング場で4週間実際にゴルフボールを打つ練習をしてもらいました。両グループとも期間中はゴルフのレッスン等は一切受けていません。結果は、メトロノームをしなかったグループはほとんど変化が見られなかったのに対して、メトロノームエクササイズをしたグループは、当然インタラクティブメトロノームによって計測できるタイミング機能が向上しただけでなく、ピンと着弾点の距離の平均がすべてのクラブ(パターを除く)で、約3メートル平均で縮まったのです。(Table2参照)またヘッドスピードのばらつきも明らかに少なくなる結果が見られ、4週間のインタラクティブメトロノームエクササイズで、ゴルフショットの正確性が著しく向上したという結果でした!

     

    実は私もゴルフが大好きで、競技ゴルフに魅せられて3年前に首に大怪我をするまではよく競技会に出場していました。今ではようやく怪我も癒えてきましたが、今年再開したゴルフは、もう別人のようです。練習不足、運動不足による筋力の低下はもちろん影響していますが、何よりも無意識に痛みを避ける動きが出てしまうのです。それによって明らかにリズムやタイミングがズレてしまっています。スムーズなゴルフスイングを取り戻す為にインタラクティブメトロノームエクササイズを始めています。どれだけゲーム向上に役に立つかを皆さんにご報告したいと思っていますので楽しみにしていてください。

     

    www.imhome.orgにてインタラクティブメトロノームの詳しい情報及び、プロフェッショナルスポーツの各分野で選手のパフォーマンスが素晴らしい向上を見せたなどのビデオやリサーチ結果が見られます。Dr.よしざわはインタラクティブメトロノーム認定ドクターです。

 

パート2:脳のタイミング機能が運動選手のパフォーマンスを進化させる

 

ミュージシャンのためのエクササイズから、プロフェッショナルアスリートのトレーニングへ

 

インタラクティブメトロノームというトレーニングプログラムは、はじめは音楽で使うメトロノームを応用しミュージシャンのリズム感を養うために開発されました。ところがどんどん脳の研究が進み、その優れた効果がミュージシャンのためだけでなく脳梗塞や怪我のリハビリ、子供の脳の発育バランスの崩れ、そして運動選手のパフォーマンスの向上においても発揮されることが次々に証明されています。今回は前回に引き続き、運動選手のパフォーマンスの向上、その効果について話をしましょう。

 

インタラクティブメトロノームによって脳のタイミング機能が向上すると

 

それぞれのスポーツのこんな部分に変化が出ます。

 

サッカー:ドリブルのタイミング、シュートのタイミングの向上

 

バスケットボール:ドリブルのタイミング、シュートのタイミングの向上

 

テニス:サーブ及びストロークの正確性の向上

 

ゴルフ:アドレスのバランス、スイングの安定性とショットの正確性

 

野球:ピッチャーのコントロール、バッターのスイングのタイミング、守備の球をキャッチしてスローイングするタイミングやリズム

 

そして、あらゆるスポーツに必要な状況の変化に対応するスピードの向上、そしてここぞという時の集中力の向上等です。

 

プロフットボールチームの声を聞いてみましょう

 

http://imhome.org/index.php/success-stories/video-clips.html

 

にてインタラクティブメトロノームのホームページでアスリートのスポーツパフォーマンス、集中力とタイミング機能の向上についてニュースで取り上げられたビデオを見ることができます。プロフェッショナルアスリートがインタラクティブメトロノームの効果について話しています。

 

なぜ運動選手のパフォーマンスの向上にタイミング機能が大切なのか

 

脳のタイミング機能って何なんでしょうか?どのようにタイミング機能が運動のパフォーマンスと関係しているのでしょうか?それを理解してもらうためにまずは脳が身体を動かす仕組みを簡単に説明しましょう。まず身体を動かすには動かす場所に「動け」という指示を脳から出します。その信号を小脳や基底核という脳の部位でファインチューニングして動きをなめらかで確実なものにしています。この大脳、小脳、基底核の間では過去の運動の記憶に沿ってフィードバック、フィードフォワードという細かい動きを修正する働きもしています。ですから、身体の動きが複雑になればなるほどこのファインチューニングも複雑になり、身体のたくさんの部位に「動け」「止まれ」の指示を同時にもしくは絶妙にタイミングをずらして送らなければなりません。オリンピックの体操選手等の動きを見ると、身体中の筋肉を完璧なタイミングで調和させて動かしています。それには身体の各部位をあらゆる状況に合わせてコントロールする脳の高度なタイミング機能が要求されているのがよくわかりますね。また状況が瞬時にして変わるスポーツ、例えばサッカー、バスケットボール、テニスなどでは動きもその状況に合わせて瞬時にして変化させなければなりません。我々の脳や神経はそういった状況下でも変化を瞬時に判断し予定した動きを表現したりそれを途中で変更したりしています。この脳から送られる信号の順序やタイミング、そしてリズムが正確であればあるほどスポーツのパフォーマンスも向上するのです。

 

なぜインタラクティブメトロノームがタイミング機能向上に役に立つのか

 

インタラクティブメトロノームの基本は、メトロノーム音に合わせてスイッチを押すという実に簡単な動作です。そして脳や神経系の調整スピードのレベルに応じて、脳に聴覚及び視覚フィードバックをコンピューター画面及びヘッドホンによって送り返します。そのフィードバックによってスイッチを押す動作のタイミングやスピードを調整しなければならない神経系のトレーニングを14種類以上のパターンによって行うことで、脳の情報処理スピードとタイミング機能を向上させます。またエクササイズの長さや状況を変化させることで集中力、持久力、脳の切り替えのスピードなども向上させることができます。

 

当医院での症例

 

テニスプレーヤー、ゴルファー、ダンサー、脳挫傷のリハビリ、そして子供の脳の発育バランスの崩れなどで効果が出ています。

 

パート3:子供の脳の発育バランスの向上

 

ミュージシャンのためのエクササイズから、小児発達障害トレーニングへ

 

インタラクティブメトロノームというトレーニングプログラムは、はじめは音楽で使うメトロノームを応用しミュージシャンのリズム感を養うために開発されました。ところがどんどん脳の研究が進み、その優れた効果がミュージシャンのためだけでなく脳梗塞や怪我のリハビリ、子供の脳の発育バランスの崩れ、そして運動選手のパフォーマンスの向上においても発揮されることが次々に証明されています。今回は小児発達障害、子供の脳の発育バランスの向上、その効果について話をしましょう。

 

インタラクティブメトロノームによって脳のタイミング機能が向上すると

 

子供の脳の発育バランスのこんな部分に変化が出ます。

 

情報処理能力の向上:聴覚処理、視覚処理能力の向上によって、スピーチ、読書力の向上が見込めます。

 

集中力の向上:衝動の抑制、集中力の持続、多動性の抑制力の向上によって、多動症、注意力散漫の改善が見込め社交性が向上します。

 

左右の脳のコネクションの向上:小児発達障害と、左右脳の架け橋である脳梁の大きさと関連があるという研究もあります。インタラクティブメトロノームによってこの左右脳のコネクションを強化することができます。

 

 

感覚運動能力の向上:感覚受容器への刺激により、体幹バランス、タイミング、リズム感、だけでなく体性感覚、触覚、聴力、そして視覚が向上したケースも有ります。

 

運動パフォーマンスの向上:ジュニアゴルファー、サッカー選手、バスケット選手、体操、ダンスなど、タイミングや体感のバランス、そして情報処理能力が向上することでパフォーマンスの向上が見込めます。

 

なぜインタラクティブメトロノームが子供の脳の機能向上に役に立つのか

 

インタラクティブメトロノームの基本は、メトロノーム音に合わせてスイッチを押すという実に簡単な動作です。そして脳や神経系の調整スピードのレベルに応じて、脳に聴覚及び視覚フィードバックをコンピューター画面及びヘッドホンによって送り返します。そのフィードバックによってスイッチを押す動作のタイミングやスピードを調整しなければならない神経系のトレーニングを14種類以上のパターンによって行うことで、脳の情報処理スピードとタイミング機能を向上させます。またエクササイズの長さや状況を変化させることで集中力、持久力、脳の切り替えのスピードなども向上させることができます。

 

 例えば自閉症や多動症のお子さんがこのエクササイズを行うと、初めはメトロノームのリズムが待ちきれずに音よりも早くスイッチを押してしまったり、全くリズムを無視してしまう傾向があります。また、視覚及び聴覚処理障害の子供は逆にスイッチを押すタイミングが遅い傾向があります。それを聴覚や視覚フィードバックを使いタイミングを合わせられるようにトレーニングを積んでいくことで、多動性に抑制が効くようになり、周りの状況に合わせて自分を変化させることができるようになり、また情報処理スピードが早くなることで処理障害も改善されていくのです。

 

当医院での小児脳バランス症例

 

自閉症、聴覚処理障害、ADHD、失読症、アスペルガー症などに良い効果がみられています。詳しくは、当サイトの症例の欄をご覧ください。

 

パート4:記憶、認知機能、パーキンソン治療

 

インタラクティブメトロノームによる脳の認知機能を高める効果を示すこんな研究があります。

 

Cincinnati Children's Hospital Medical Center. Best evidence statement (BESt). The use of interactive metronome in improving attention, timing, rhythm, motor planning and sequencing. Cincinnati (OH): Cincinnati Children's Hospital Medical Center; 2012 Sep 28. 6 p. [13 references]

 

によると、インタラクティブメトロノームセラピーは、運動コントロール、タイミング及びリズム、眼球運動コントロール、視覚処理反応時間の向上、集中力向上などにとても良い効果がある。

そして、 

Neuropsychology. 2013 Nov;27(6):666-79. doi: 10.1037/a0034117. Epub 2013 Sep 23.

 

Effects of interactive metronome therapy on cognitive functioning after blast-related brain injury: a randomized controlled pilot trial.

 

Nelson LA, Macdonald M, Stall C, Pazdan R.

 

では、インタラクティブメトロノームセラピーによって脳に中程度の怪我を追った兵士の認知能力(記憶や、視覚聴覚刺激に対する反応時間等)を向上させることが出来た。という研究結果が出ています。ということは、インタラクティブメトロノームセラピーによって、

 

1.視覚聴覚情報処理能力の向上:聴覚処理、視覚処理能力の向上によって、会話中の反応、スピーチ、プレゼンテーション、読解力などの向上が見込めます。

 

2.集中力の向上:集中力の持続性が向上し、仕事などの効率が向上します。

 

3.運動コントロールの向上:体幹バランスだけでなく体性感覚が向上し、日々の活動がより効率的になり、効果的に行動することができるだけでなく、趣味のスポーツなどのパフォーマンスの向上にもつながります。

 

4.タイミングリズムなどの向上:ゴルフ、サッカー、バスケット、社交ダンスなど、タイミングや体感のバランス、そして情報処理能力が向上することで上達スピードの向上が見込めます。

 

脳のアンチエージングとインタラクティブメトロノーム

 

インタラクティブメトロノームの基本は、メトロノーム音に合わせてスイッチを押すという実に簡単な動作です。そして脳や神経系の調整スピードのレベルに応じて、脳に聴覚及び視覚フィードバックをコンピューター画面及びヘッドホンによって送り返します。そのフィードバックによってスイッチを押す動作のタイミングやスピードを調整しなければならない神経系のトレーニングを14種類以上のパターンによって行います。

こういった動作をする間にハイスピードで脳のいたるところで情報交換がされています。耳や目や関節等から入った情報は、脳幹部を通って側頭葉、頭頂葉や後頭葉に到達します。そこから前頭葉に情報を伝達し、前頭葉から動けという伝令を出しますが、その動けの伝令は基底核や小脳という場所によってファインチューニングされます。そして運動タイミングのずれを感知した場合には、その情報が小脳や基底核そして運動脳野に戻されてタイミングの調節をします。こういったプロセスをフィードバック、フィードフォワード制御と呼び、これにはハイスピードで脳の前後、上下、左右の広い範囲でコミュニケーションが行われる必要があるのです。脳細胞は50歳をさかいに急激に衰えると言われています。それはどうしても脳の使い方に偏りが出てしまうからなのです。インタラクティブメトロノームセラピーによって、まんべんなく脳細胞を刺激し、新しいシナプスを作り出すことで若々しいバランスの取れた脳の機能を保つことができるのです。

 

脳の機能が低下しているサイン

 

物忘れ

 

名前が覚えられない

 

場所や名前が出てこない

 

道が覚えられない

 

集中力が続かない

 

たくさんのことがこなせなくなった

 

なんとなく頭に霧がかかってボーっとしている

 

よく物を落とすようになった

 

よくつまずく

 

バランスが悪くなった

 

等です。

 

こういったサインが出る頃にはすでに脳の機能低下が進んでいます。インタラクティブメトロノームは楽しくエクササイズをしながら脳の記憶、認知機能を高めるだけでなくパーキンソン病で失われる動きのコントロールシステムのトレーニングをするのにも最適で、高い効果が証明されています。